2017-05-20から1日間の記事一覧

『絵草紙屋 江戸の浮世絵ショップ』(鈴木 俊幸著、平凡社、2010年発行)

江戸の終わり頃から明治の初めに掛けての、絵草紙を流通(版元、絵草紙屋)の状況をから見た本である。書籍が人生・社会にとって不変の価値を持つものであり、姿勢を正して紐解くものなのに対して、絵草紙は無駄で自由気ままなもの。行ってみればいまのコミ…

『米欧回覧実記5ヨーロッパ大陸編・下』(久米邦武編著 水沢周訳・注、慶應義塾大学出版会、2008年6月発行)

下巻は、スイスを訪問し、観光を楽しむも急遽帰国せよとの指示が来て、スペイン・ポルトガルを訪問せず、マルセイユから帰国の途につく。マルセイユ、地中海の旅、スエズ運河から紅海を経て、アラビア海アデンを見る。セイロン島、シンガポール、サイゴン、…