2017-06-25から1日間の記事一覧

『キャパ その死』(リチャード・ウィーラン著・沢木耕太郎訳、文藝春秋、1988年12月)

キャパがスペイン内戦で有名になってからの後半生を辿った伝記。1939年にアメリカに渡り、1954年5月インドシナにおいて40歳で地雷を踏んで死ぬまでの15年間のことである。キャパといえば、Dディの写真が一番最初に頭に浮かぶが、あまりにも戦場の前線で動き…

『ハプスブルグ帝国、最後の皇太子』(エーリッヒ・ファイグル著・北村 佳子訳、朝日新聞出版、2016年4月)

オーストリアは、第一次大戦を引き起こしたフランツ・ヨーゼフ皇帝の名前位しか知らなかった。フェルディナント大公が暗殺された後、甥のカール一世が即位していたのだ。本書はそのカール一世の息子達の物語である。カール一世は、1918年11月12日ハプスブル…