2018-02-01から1ヶ月間の記事一覧

『オリバー・ストーン オン プーチン』(オリバー・ストーン、文藝春秋、2018年1月15日)

プーチンは悪の親玉だとを持っていたが、このインタビューを読むと全く異なる世界が見えてくる。プーチンは、1999年にエリツィンによって第一副首相に任命され、2000年の大統領選挙で大統領になる。インタービューではこの間の経緯が語られているが、これ自…

『After Bitcoinアフター・ビットコイン』(中島 真志著、新潮社、2017年10月発行)

ビットコインを中心とする仮想通貨に関する記述とブロックチェーンについての記述がある。両方とも比較的事実を重視して実証的に書かれているので信頼性が高いように思う。ビットコインは、最初はほとんど遊びでだったが、キプロス危機、その後中国の元問題…

『真贋ものがたり』(三杉 隆敏著、岩波新書、1996年6月発行)

期待していなかったが、内容は面白い。 立ち読みではなかなか真価は分からないものだ。中国製の磁器は、長いこと中国でしか作ることができない貴重な輸出品であって、その偽物はペルシャなどでは国王のプロジェクトで進められて失敗したなど。こうした話は偽…

『オスマン帝国の崩壊』(ユージン・ローガン著、白水社、2017年10月10日発行)

第一次世界大戦を主にオスマン帝国とイギリス軍の戦いを中心にして記述した本である。オスマン帝国との戦いは、ガリポリ戦線、エジプトの戦い、イラクでの戦い、アラブの反乱(地中海沿岸)など中東で激しく繰り広げられたのであるが、それを細かく記述して…

『リベラルに支配されたアメリカの末路』(ジェイソン・モーガン著、ワニブックスPLUS新書、2018年2月25日発行)

保守とリベラルを2つに分けてステレオタイプな主張を繰り返している。読むだけ無駄な本である。

『バッタを倒しにアフリカへ』(前野ウルド浩太郎著、光文社新書、2017年5月20日発行)

ファーブルにあこがれて昆虫学を学び、博士になるも就職難のポスドクであった。アフリカに住むサルトビバッタを研究テーマとし、モーリタニアの研究所に学術振興会の援助で2年行くも、大干ばつでバッタがいない。3年目無収入となるも、さまざまなPR活動にて…

『北朝鮮 核の資金源「国連捜査」秘録』(古川勝久著、新潮社、2017年12月20日発行)

かねてより、北朝鮮がミサイルや核を開発する技術とか資金源がどこから来るかを不思議に思っていた。この本で、その一部は分かる。技術開発の深部は分からないが、北朝鮮がどのようにして世界中にネットワークを張り巡らし、製品やサービスを提供してビジネ…