2020-03-01から1ヶ月間の記事一覧

『歴史探偵団がゆく 昭和史が面白い』(半藤 一利編著、文藝春秋、1997年1月30日)

昭和のさまざまなできごとを当事者に近い人2人を交えて、半藤氏の司会で語った物語を集めた本である。28の話題があり、既に知っていたこともあるが、知らなかったできごと、表面的にのみ知っていたこと、懐かしいできごとなどがならんでいる。 できるだけ当…

新型コロナウィルスCOVID-19と戦うための情報システムの必要性について

まえがき 新型コロナウィルス(COVID-19)の日本の市中での新規感染者数は、2月中旬から急に増え始めたが、3月中旬になって頭打ちになり、3月21日には少し減り始めている。 図1 厚労省が毎日報告しているデータ[1]より、市中感染者(有症状)の過去14日間の…

コロナウィルスサイト・日本 1.北海道 北海道 新型コロナウイルスまとめサイト | 北海道 新型コロナウイルスまとめサイト 2.東京都 都内の最新感染動向 | 東京都 新型コロナウイルス感染症対策サイト 東京都新型コロナウイルス感染症モニタリング会議資…

『検証 経済暗雲』(西野 智彦著、岩波書店、2003年7月15日発行)

主にバブルが崩壊した後の1992年から1995年までの金融行政についてまとめた本である。前著の『検証 経済迷走』、『検証 経済失政』に至る前史にあたる。 〇寺村銀行局長の時代 1992年6月~1994年6月 主な課題は次の通り。 ・銀行の決算対策 ・貸し渋り問題 …

『検証 経済迷走』(西野 智彦著、岩波書店、2001年7月発行)

主に1998年の金融危機について、金融システムの安定化をめぐる迷走の報告である。後書きにいうように、98年の危機は官から政治に主導権が移った年のようだ。大きな要因は、大蔵省の解体と金融監督庁の誕生にある。自公与野党協議で金融再生法の成立。金融監…

『検証 経済失政』(軽部謙介・西野智彦著、岩波書店、1999年10月27日発行)

1996年11月7日第二次橋本内閣三塚大蔵大臣。翌日の初仕事は大阪府三福信用組合への業務停止命令への対応だった。 1996年11月11日橋本は三塚に金融ビッグバンを指示する。橋本行革路線。大蔵はビッグバンで銀行・金融システムが大変になるという認識が欠けて…