2020-05-01から1ヶ月間の記事一覧

『明智光秀 正統を護った武将』(井尻 千男著、海竜社、2010年6月2日発行)

信長をニヒリストとして位置づける。正親町天皇に退位を迫りつつ、新しい幕府を開こうとしない信長のやっていることを見ると、安土に城を築いたのちは都を移して専制独裁統治を企んでいたということになり、これは保守主義者である光秀らにとっては看過でき…

『ブラックホールとの遭遇』(W・サリバン著、ブルーバックス、1980年11月20日発行)

1844年、一番明るい恒星シリウスの軌道はふらついている。伴星があるのではないか?(ベッセル)19年後伴星が発見された。高密度の予想。1930年チャンドラセカールは恒星はどこまでもつぶれるという論文を出した。 1915-1916年シュヴァルツシルトがアインシ…

『5G 次世代移動通信規格の可能性』(森川博之著、岩波新書、2020年4月17日発行)

2019年4月3日米国のベライゾンと韓国のSKテレコム、KT、LGユープラスが5Gサービス開始。ただし韓国はミッドバンドで4Gの延長。その後、欧州・中国も開始。日本は2020年春から。 クアルコム(スマホ向けチップセットの最大手)が5G規格策定でも中心的な役割…

『感染症 広がり方と防ぎ方』(井上 栄著、中公新書、2020年4月25日増補版発行)

感染症対策には、病原体伝搬経路を知っておく必要がある。居住環境を清潔にすることで伝染病が減ったが、咳でうつる新型ウィルスと性交でうつるエイズウィルスは居住環境を整備しても伝搬を抑えられない。 2003年のSARSは中国広州市から香港へ来た患者がMホ…

テレワークの実情

コロナ後もテレワーク、「オフィス消滅」企業が続々 (1/3) https://twitter.com/sasakitoshinao/status/1264927932604190720 日立 在宅勤務を標準に転換方針 テレワーク利用が進まない業界、3000人調査で判明 育児しながら在宅勤務“仕事に支障”男性6割 女性9…

『感染症は実在しない』(岩田健太郎著、インターナショナル新書、2020年4月28日発行)

「実在する」という言葉の意味合いがあまり明確に理解できなかった。より正確には、共感しなかったというべきか。 たぶん、リンゴが実在するというのは「もの」として目の前にあって、見方によってなくなったりするものではない、ということなのだ。一方、病…

『誤解 ヨーロッパVS日本』(エンディミオン・ウィルキンソン著、中央公論社、1980年6月20日発行)

著者は日本における最初のEC代表部員として1974年から1979年まで日本に滞在した。ECに帰任するにあたり、滞在中に学んだことをまとめた本である。主に貿易面での摩擦を文化的な関係でとらえようとしている。 著者はヨーロッパと日本のお互いの誤解について過…

『無念なり 近衛文麿の戦い』(大野 芳著、平凡社、2014年1月22日発行)

昭和12年6月1日近衛内閣成立。 7月7日深夜1か月で盧溝橋に銃声が轟いてから、悪名高い近衛の「国民政府を対手とせず」までの箇所。7月9日には首相、陸、海、外、大蔵の5相会談で不拡大を政府方針とし、臨時閣議で採択するにも関わらず、7月10日に陸軍から関…

『ヨーロッパ経済紀行』(新田 俊三著、NHKブックス、1994年3月30日発行)

著者の30有余年に渡るヨーロッパ訪問体験をまとめた書である。ドイツ、ウィーン、フランス、スペイン、イタリア、ポーランド、プラハ、フィンランドなどの御国事情、各都市と音楽の結びつき。旅情をそそりそうな駅や博物館などの体験を整理している。著者が…