2021-02-01から1ヶ月間の記事一覧

『地球に月が2つあったころ』(エリック・アスフォーク著、柏書房、2021年1月8日発行)

タイトルからは地球に月が2つあったころの話をしていると思われるのだが、本文を読んでも、そのような内容の記述が出てこないのだが。読み方が悪いのだろうか? 地球にティアという隕石が衝突してはじきさされた塊が月になったという巨大衝突説が数回語られ…

『時を刻む湖 7万枚の地層に挑んだ科学者たち』(中川 毅著、岩波科学ライブラリー、2015年9月9日発行)

福井県の水月湖の固定堆積物は75メートルにわたり、ボーリングで取得したコアには縞模様がある。縞模様は1枚が1ミリ程度の薄い地層で、1枚が1年にあたる。これを年縞というが、45メートル、時間にして約7万年分になる。綺麗な年縞ができる湖は、世界中でも他…

『地図づくりの現在形 地球を測り、図を描く』(宇根 寛著、講談社選書メチエ、2021年1月8日発行)

地図の作り方はアナログ測量から、デジタル、航空・衛星、通信を活用した測量へと根本的に変化している。デジタル化は、飛行機による写真やレーザ計測、衛星からのGNSS(Global Navigation Satellite System)による電波測量をコンピュータで処理している。G…

『日本人のための第一次世界大戦』(板谷敏彦著、角川ソフィア文庫、2020年11月25日)

第一次世界大戦を軍事技術、経済、および日本の果たした役割といった視点を加味して説明した良書だ。 軍事技術についていえば、銃砲、軍艦、潜水艦、戦車、飛行機の進化などが第一次大戦を機に発展したことがよく分かる。第一次世界大戦はどちらかというと地…