2021-03-01から1ヶ月間の記事一覧

『大英帝国の歴史 下』(ニーアル・ファーガソン著、中央公論新社、2018年6月10日発行)

下巻は、第5章から始まるが、1880年代から20世紀初めのアフリカ分割の話。1882年9月イギリスによるカイロ占領。ロスチャイルドの協力で南アフリカでダイヤモンド帝国を作ったセシル・ローズが象徴する経済力と軍事力(マキシム機関銃)による。1884年11月か…

『大英帝国の歴史 上』(ニーアル・ファーガソン著、中央公論新社、2018年6月10日発行)

イギリスは、17世紀央、スペインやポルトガルに遅れて帝国建設に参入した新参者であった。最初は、スペインやポルトガルの海外基地を襲撃して金目の物を奪い取ることからスタートした。イングランド王室は17世紀には海賊に私掠船としての許可を与えて海賊行…

『ファクトで読む 米中新冷戦とアフター・コロナ』(近藤大介著、講談社現代新書、2021年1月20日発行)

21世紀は米中新冷戦の時代。中国の統治体制は2020年10月の5中全会で実質的には習近平による皇帝政治となった。 2013年習政権の目標 1.2021年までに日本を抜いてアジア1になる。⇒すでに達成済み 2.2035年までに一帯一路を完成し、ユーラシア1になる。 …

『ハイブリッド戦争 ロシアの新しい国家戦略』(廣瀬 陽子著、講談社現代新書、2021年2月20日発行)

本書はハイブリッド戦争を外交政治面で位置付けることを目的とする。ハイブリッド戦争は2013年11月のウクライナ危機でロシアが使って注目を集めた。 武力対決以外に、政治、経済、プロパガンダ、心理戦、テロのようは非対称戦争、サイバー戦、民間軍事会社(…