2021-09-01から1ヶ月間の記事一覧

『チャイニーズ・タイプライター 漢字と技術の近代史』(トーマス・S・マラニー著、中央公論新社、2021年5月25日発行)

近代中国における情報技術史で1840年代から1950年代までを扱う。饒舌すぎる。 アルファベット、音素文字、音節文字 vs 漢字=密義的文字 漢字の音、義、形の三要素に対し、技術言語学を提案する。 例えば、1890年代に作られたタイ語タイプライターは、スミス…

『貯金40万円が株式投資で4億円』(かぶ1000著、ダイヤモンド社、2021年1月12日発行)

バリュー株投資 ・会社が保有する現金や不動産、有価証券といった資産を評価して投資する。 ・企業買収のプロの観点の事業家的企業価値に注目する。 ・現在価値と株価のギャップに対して投資する。 ・資産バリュー株投資と収益バリュー株投資がある。 ・収益…

『ライブドア監査人の告白』(田中慎一著、ダイヤモンド社、2006年5月25日発行)

ライブドアの監査は、港陽監査法人が手掛けた。著者は2004年7月港陽監査法人に入り、2005年9月期の第2四半期からライブドアの監査報告書に署名している。 2006年1月16日ライブドアへ強制捜査、1月23日堀江逮捕、風説の流布と偽計取引の容疑で2月13日起訴。2…

『監査難民』(種村 大基著、講談社、2007年9月25日発行)

1990年日本はトーマツ、中央青山、新日本、あずさの四大監査法人体制となる。 中央青山監査法人はずさんという評判。1997年9月会社更生法適用のヤオハンジャパンの粉飾決算を見逃したとして、大蔵省から2000年6月に戒告処分を受ける。2004年アソシエント・テ…

『米中対立 アメリカの戦略転換と分断される世界』(佐橋 亮著、中公新書、2021年7月25日発行)

第1章から第4章までは、米中対立について、歴代の政権・政府を中心とするアメリカ側の中国への姿勢の変化を中心に分析した報告である。 中華人民共和国が成立後、米中は朝鮮戦争で銃火を交え、その後長く敵対関係となる。 1960年代にソ連への牽制、ベトナム…

『麻薬と人間 100年の物語』(ヨハン・ハリ著、作品社、2021年2月10日発行)

現在の常識になっている麻薬取締の枠組みは、米国の連邦麻薬局長となってハリー・アンスリンガーが中心になって作り出し、国連を通じて国際的に広まったものという。日本でもGHQの占領時代にそれまでは自由であった大麻(マリファナ)が非合法化された。 麻…