投資
ピケティの『21世紀の資本』には、国民所得=資本所得+労働所得という計算式がでてくる。要するに、収入は労働収入と資本収入という二つにわけられる。『21世紀の資本』を読むと、資本所得というものが非常に重要であるという認識を得られる。 これを一般の…
コラムなのでトピックがばらばらだが、雑な知識を仕入れるのには良い。 なにしろ、時代が変わりつつあることを実感できる。 社員の平均年齢が高いと株価上昇率が低いというのは身につまされる。 図表6-20、図表6-21
不動産のバランスシート 資産側:住宅 負債側:ローン+自己資本 住宅の価値が落ちても債務超過にならないために自己資本が40~50%位欲しい。住宅ローンではこの原則が無視されている。 「そのとき、その場で、必要なスペースを利用する」という考え方の普…
S&P500の平均リターンを分析した調査を見ると、1980~2016年20年間のトータルリターンのすべては35日間(5000日間の取引日の1%に満たない)に達成されている。 投資哲学・投資コンセプト。アクティブ運用の4つの形態は次のとおり。 ・長期的に見て失敗する…
経済の実態成長率と関係なく株が上がった。MCSI全世界株指数と日経平均の動きは一致している。配当も含めた日経平均(トータル・リターン・インデックス)は2020年11月25日に1989年末の最高値を超えた。2020年は外国人、投資信託、個人とも売りが買いより多…
データを集め、数字を分析し、感性(直観)で判断する。 値下がりしたとき、買い増すか、損切するか。 戦前は、日清・日露・第一次大戦の戦争景気で上げ、戦争終結でピークを付けた。太平洋戦争は管理相場。 スーパーサイクル 1950年7月6日の85円から1989年1…
日本株式の目を覆う惨状 2021年10月26日現在の日経500種平均銘柄の中で、1989年にも上場していた銘柄は323銘柄あり、直近株価が1989年を上回っているのは150銘柄(46%)のみ。95銘柄は半値以下、14銘柄は10分の1以下。 1989年末に上場していた1334銘柄につ…
成長株は過去および現在の収益からすると大幅な高値で売られている。これを説明するための数学的な価値判断基準が提供される。しかし、株式の分野はこうした数学はもっとも当てはまらない分野である、という指摘は本書で何回も繰り返されている。 アナリスト…
株式インデックス 株式インデックス投資、何が良いか-先進国株、新興国株、米国株と日本株、どれを選ぶ? |ニッセイ基礎研究所 【2021年 最新版】「インデックスファンド」コスト比較ランキング!信託報酬・実質コストがもっとも安いファンドは?|投資信託…
投資と投機を区別すること。投資とは次の3つの条件を満たす。 1.詳細な分析に基づいたものであり 2.元本の安全性を守りつつ 3.適正な収益を得るような行動である。 この条件を満たさない売買を投機的行動であるという。 普通株の売買においてはリスク…
バリュー株投資 ・会社が保有する現金や不動産、有価証券といった資産を評価して投資する。 ・企業買収のプロの観点の事業家的企業価値に注目する。 ・現在価値と株価のギャップに対して投資する。 ・資産バリュー株投資と収益バリュー株投資がある。 ・収益…
ライブドアの監査は、港陽監査法人が手掛けた。著者は2004年7月港陽監査法人に入り、2005年9月期の第2四半期からライブドアの監査報告書に署名している。 2006年1月16日ライブドアへ強制捜査、1月23日堀江逮捕、風説の流布と偽計取引の容疑で2月13日起訴。2…
1990年日本はトーマツ、中央青山、新日本、あずさの四大監査法人体制となる。 中央青山監査法人はずさんという評判。1997年9月会社更生法適用のヤオハンジャパンの粉飾決算を見逃したとして、大蔵省から2000年6月に戒告処分を受ける。2004年アソシエント・テ…
本書(4章まで)はベーシックなことを説明している。まさに初心者向けの教科書といえる。但し、後ろの方、特に第5章大失敗しないための買い方・売り方はチャートのテクニカル分析である。 ・情報源の見方:会社四季報、決算短信、有価証券報告書 四季報 今季…
本書の著者は、概ねチャートをチェックして株を売買するタイミングをつかもうという考え方のようだ。 この本に書いてあるような売買重視、タイミング重視の株式投資はハイリスクになりがちだと思う。 実際のところ、チャートをチェックして売り買いのタイミ…
本書では、2013年4月4日日銀の異次元緩和、それに続く2016年1月29日のマイナス金利が話題の中心なのだが、日銀のマイナス金利政策は「銀行が日銀に預けている準備預金の一部に適用される金利をマイナスにする」というもの。 マイナス金利によって国債の金利…
GDPはある国の国境内でその年に生産された財やサービスの量。GDPから減価償却を差し引いたものが国内純生産。それに外国からの純収入を足したものが国民所得である。 国民所得=国内算出(国内純生産)+外国からの純収入 国民所得=資本所得+労働所得 資本…
ファンダメンタル価値は投資対象には絶対的な価値があり、それは現状分析と将来予測を注意深く行うことで推定できると考える。砂上の楼閣派はケインズの美人投票論に代表される。 1959年米国はトロニクスブームの成長株コンセプトでPERがプラス15倍、意味不…
企業のファンダメンタルを分析する手法についての本。ファンダメンタル分析とは企業の実際の活動を分析し、評価する方法。株価は企業が将来生み出すキャッシュフローを期待して決まるということを前提とする。必然的に長期的な視点となる。但し、長期的に株…
本書は、表題とは違って、金融工学を簡単な算数レベルで教えようというまじめな本である。内容は役に立つ実用的な考え方が盛り込まれている。 ポートフォリオ理論は、リスク資産を一つに集中させないで複数の資産をもつことでリスクを小さくする。資産を収益…
本書はボラティリティを中心にした運用リスク評価尾をシミュレーションを通じて理解してもらおうというものである。金融商品のボラティリティとは、変化率の標準偏差のことである。ボラティリティが大きい金融商品はリスクが大きいという。本書の金融商品と…
バリュー投資かつディフェンシブな投資家の考え方をまとめた書である。要は本質的価値を見極めろ、そして本質的価値を下回った時に買えということだ。非常に啓発的だが実践するのはなかなか難しいかもしれない。また、著者にとっては株式投資は中心ではない…
第1章 人間不確実性の原理では、社会科学は自然科学とは違うこと。社会的事象は思考する存在である人間が参加するので認識と現実の間に相互のフィードバックが働く。認知機能と操作機能は逆方向であり、両者が介在すると不確定性=ずれが生じる。ソロスはこ…
1990年1月に株式バブルが崩壊したメカニズムを探求する書である。1980年後半のバブル経済をほとんど株式市場だけから見ているという制約があるので、日本経済のバブル崩壊の全体像との関係に説明不足感があるが、株式バブルについていえば、本書の分析はなか…
第1章のスプレッド・ネットワークス社はいかにもアメリカである。シカゴとニュージャージーの間を往復すると、ベライゾン、AT&Tなどの通信会社の線は14.65ミリ秒から17ミリ秒かかる。しかし、理論上は12ミリ秒のはず。スプレッド・ネットワークス社はシカゴ…
1990年代から2010年代初頭までの、米国の株式市場が完全に電子化され、急速に変化する過程を取材したドキュメンタリーである。高速トレード(HFT)の勃興による、取引のアルゴリズム戦争化はほとんど信じられないほどである。 動きの速いボットによるフロン…
株式の企業価値に比べて割り安に評価されている株を買う、バリュー投資の本。株式投資の指南書としては非常に優れていると思う。お勧め。 バリュー投資は、ファンドマネージャの中では少数派p.18 株を買うべき時は安売りになっているときである。人気銘柄を…
1章 投資の本なのに、最初に節約してお金を貯めろという。純粋な投資の話は、極少ない。 著者は財産形成の方法としては、①生活防衛資金の段階、②三分割ポートフォリオの段階、③株式20銘柄ポートフォリオの段階の三段階を提案する。 「株式は何でも良いから20…
株式投資をするには、株主にとっての企業の価値は何か? をまず理解するのが良い。 支配株主またはオーナー的な考え方 長い目で見れば、株の価格は企業価値により決まるはずだ。ここでいう、企業価値とはつまり企業のもつ資源(人、技術、資本)を結集して、…
新書なのでやむを得ない部分もあるが、雑ぱくな議論が多い。そもそもジムロジャースが雑ぱくな議論が持ち味のような気もする。また、いろいろなしがらみを外して、大きな目でみると方向性は正しいように感じる。長期投資の観点で考えると正しいかもしれない…