「室町幕府論」(早島 大祐著、講談社選書メチエ、2010年12月10日)を読む(メモ)

足利 尊氏・義詮の南北朝時代(1336年〜)。後醍醐天皇との戦いの始末で幕府の財政は苦しい中で、後醍醐天皇の供養のために天龍寺を造営。
足利 義満の時代(1367年〜)。最初は後円融天皇との蜜月。後期は対立。相国寺の創建。義満の力が強くなる。南北朝の統一相国寺大塔の最初の建立。7年がかり1399年完成。北山殿。大陸(明)貿易。後期は財源確立。金閣寺
足利 義持の時代(1408年〜)。義満と違い、先鋭的な文化趣味が無い。山崎神人(商人)の台頭。守護在京。京菩提寺。京都が都会化。これをみると義持時代に商人が台頭し、都市と地方の行き来が活発化したようだ。

室町幕府論」は幕府・朝廷の財政面を掘り下げて議論しているところだ。