ラジオデイズ・トークライブの印象 中島 武志さんの言葉に惹かれる

昨日は、ラジオデイズ・トークライブを聞きにいきました。

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内田 樹さん、平川 克美さん、中島 武志さんによるトークですが、第2部の途中から、小田嶋 隆さんが参入して4人に。

宣伝では、TTP、憲法改正原発の3つの話題があがっていましたが。今回の話はほとんどオリンピックと、同調圧力の話題。TTPにいたっては、内田 樹さんの反対発言(農業がグローバル市場で競争しなければならなくなって、従来の農業は壊滅する。競争優位な単品特化が必要となり、市場変動のリスクにさらされるだろうという趣旨)があった程度です。

原発についても、原発反対運動のやり方が悪いという、批判である。政治運動としてはもう少し裾野を広げる必要があるだろう、という話。

1時間50分の大半は、オリンピックの話。趣旨としては、成熟モデルのオリンピックをやったらどうかという話だったような気がする。

言葉が内容を伴わないものになっているというような話が多かったように感じたけれども、そうした中では、中島さんの発言がなかなか印象深かった。

2011/3/11のとき、中島さんはキューバ(ジャマイカ?)にいたとのことで、震災を体験はしていなかったのだが、10日後位に帰国して、日本人が言葉を失っていると感じたという。一番違和感があったのが、「がんばれ」という言葉だったとのこと。がんばれというのは、目標に向かって進んでいる、もう少しでゴールにたどり着くというときにかけるともっとも効果的で、目標を見失って失意にくれているときには、がんばれと言ってはいけないのだ。

大震災のとき、被災地の人たちは、呆然として途方に暮れてている状態にあった。そういうときに、がんばれということばしか出てこない、というのは日本人が言葉を失っている証拠ではないか、というような趣旨だったと記憶する。

これ以外にも、中島さんの発言にはいろいろと注目するものがあった。ところで、Wikipediaの中島 武志の記事をみると、随分いろんな人からぼこぼこにたたかれているようで面白い。

日ごろ、憲法改訂問題もTPP問題もなにも知らないですごしているものとして多少は耳でお勉強しようかと思って行ったのですが、こちらの方はあまり収穫なし。