『イスラーム国の黒旗のもとに』(サーミー・ムバイヤド、青土社、2016年9月)

シリア人歴史研究家によるイランの内戦の経過とISISイスラーム国の誕生、ISISに参加する外国人、女性達、そして最近のアフリカ、EUなどへのISISの展開について。

情報収集と取材による内幕情報はすごい。

ISISがいにしえのイスラーム・カリフ制復活を目指しており、それによって多くのスンナ派イスラーム原理主義者を引きつけたのはわからなくもない。

西欧文明とイスラムとの宗教がらみの確執といえるのかもしれないが、なぜISISが魅力があるのかは、いまいち分からない。