『コピペと捏造 どこまで許されるのか 表現世界の多様性を探る』(時実象一著、樹村房、2016年11月)

本書はコピペ、パクリ、捏造、改竄などの主に著作権関連で豊富な事例が掲載されているのでありがたい。検察の捏造や改竄は、単純な正義感から行われるものかもしれないが、極めて危険なことは確かである。

著者が指摘するように、①デジタル編集ができるようになったことと、②Wikipediaを初めとするインターネットで情報が簡単に検索できるようになったことで、コピペが爆発的に増えたことは間違いない。引用は適切な方法で行われるのであれば、科学や分化の発展の基盤となるものなので有用であり、引用の方法についての教育が必要なことは確かである。