『物語 ストラスブールの歴史』(内田 日出海著、中公新書、2009年10月25日発行)

ストラスブールは、フランスとドイツの国境地帯 アルザスの都市である。ライン川の支流のイル川の三角州の中に作られた。

ローマ時代よりも前、ケルト人がその元を作ったのだが、川と川に囲まれた領域は、見知らぬものからの攻撃を避けるのに都合が良いということで選ばれたようだ。

その後、ローマに所属し、フランク王国神聖ローマ帝国、フランス、ドイツ、またフランスと所属を転々とした。

こういう歴史を持つ市は少ないだろう。
現在では、EUの中核として活動しているということだが。

本書はこの市の歴史を物語っているが、上位権力に翻弄されたという印象が強い。