『江戸はこうして造られた』(鈴木 理生著、ちくま学芸文庫、2000年1月6日発行)

徳川家康が江戸入りする前の、頼朝の江戸入りから、太田道灌、北条支配の時代を、江戸前島という地域に焦点を当てて、軽く説明する。前徳川時代江戸前島は鎌倉の円覚寺所領だったとのこと。

徳川家康が、秀吉の指示で江戸入りしたのは1590年8月。天正18年。

その後、江戸幕府の時代に、万治3年(1660年)まで、5回に渡り天下普請として諸大名の江戸城およびその城郭の整備を行った。

やはり一番興味深いのは、身近に見えるお茶の水駅の前の堀割である。これが、仙台藩による天下普請として最後に造られたというのははじめて知った。

本郷大地を掘り割って、神田川を通したというだけでもすごく面白い。駿河台という名前も含めて、江戸の歴史、川の流れを変える天下普請ということを身近に感じることのできる良書である。

16版を重ねているのもうなずける。