『ビッグバンの発見』(佐藤 文隆著、NHKブックス、1983年3月発行)

本書の中で面白いのは、第二章ビッグバンの発見である。

1929年に、ハッブルらが銀河が後退していること、遠ければ遠いほど速度が大きいというハッブル則を見つけた。

これは、天体の距離を測定する技術の進歩により可能となった。

ガモフが1940年代の後半に、宇宙の元素起源から宇宙初期の元素合成を考え、宇宙黒体輻射の存在を予言した。

1965年プリンストン・グループが、ペンジャスとディッケの観測をビッグバン宇宙による解釈を発表した。

ヘリウムの量から、密度が今より10桁以上高い状態が過去にあった、ということはほとんど事実となった。

第三章、第四章は難し過ぎる。まったく分からない。