『ニュートリノってナンダ? やさしく知る素粒子・ニュートリノ・重力波』(荒舩 良孝著、誠文堂新光社、2017年12月発行)

素粒子の概要について比較的分かりやすくまとめられている。

原子は、原子核と電子からなる。原子核は陽子は中性子とからなる。陽子はアップクオーク2つとダウンクオークからなる。中性子は、ダウンクオーク2つとアップクオークからなる。
ダウンクオーク、アップクオーク、電子などこれ以上分割できないものを素粒子という。

クオークは全部で6種類ある。

レプトンは電子、ミューオン、タウオン、電子ニュートリノ、ミューニュートリノ、タウニュートリノ6種類ある、

クオークレプトンが物質を構成する素粒子でこれらをフェルミオンという。

宇宙にある力は、電磁気力、重力、強い核力、弱い核力の4種類。力を伝える粒子がボゾン。ボゾンには電磁気力を伝える光子、強い力を伝えるグルーオン、弱い力を伝えるW粒子、Z粒子がある。

ヒッグス粒子はそのどちらでもない。

これが素粒子の標準モデルである。しかし、標準モデルにはほころびがある。ニュートリノ振動がほころびを示す。

ニュートリノはβ崩壊でできる。β崩壊とは中性子が壊れて陽子に変化する。このとき、ベータ線=電子が放出される。

主に神岡における観測の経過の説明が分かりやすい。
ニュートリノ振動とはなにかも比較的分かりやすい。

さすがに科学ライターの書いた本である。