『平成の重大事件 日本はどこで失敗したのか』(猪瀬直樹・田原総一朗著、朝日新聞出版、2018年6月発行)

あと、11ヵ月弱で平成が終り、新しい年号となる。最近、平成を振り返る企画がちょくちょく出てきている。その1つということで、なんとなく過去を振り返ってみようかと言う気持ちになる。

振り返ってみれば、会社や仕事が起動に乗り始めたのは昭和の最後の方だったなあ。

それにしてもあまり考えたことがなかったのだが、平成のはじまりの年にベルリンの壁が崩壊し、冷戦の終結だったのだ。

東西冷戦の終結と共に、共産圏が資本主義の世界に組み込まれてグローバルの時代へと転換したのだった。

しかし、30年後のいま、グロバーリズムへの反対がアメリカ、イギリス、EUで起きているのは面白い(というと叱られそうだが)現象である。

30年が一時代ということか。であるならば、平成がちょうど終りになるいまはいろいろな転換が起きて不思議ではない。