『第二次世界大戦アメリカの敗北 米国を操ったソ連スパイ』(渡辺 惣樹著、文春新書、2018年6月)

立花隆の紹介文で本書を見たのだが、発行されたばかりだった。内容的にはなかなか面白い。フランクリン・デラノ・ルーズベルト大統領の時代に第二次世界大戦開戦となり、そしてIMFと国連の設立の準備ができたのだが、この間に、FDLの配下の重要人物がソ連スパイだったという。

ソ連アメリカは並び立たないとしたそれまでの大統領とは違って、FDLはソ連を承認し、ソ連と共に連合軍を形成した。

その辺はチャーチルも同じである。ソ連の的ドイツは、米国のユダヤ人にとっても同じように難かったのだろう。

米国のモーゲンソープランや、連合軍のマルク通貨の発行の経緯などをみると実に生々しいドイツ=ベルリンの悲劇が表現されている。ベルリン占領期に何が起きたのかはまだあまり読んでいなかったので、ほかの本も読んでみたくなった。