『巨大ブラックホールの謎 宇宙最大の「時空の穴」に迫る』(本間 希樹著、講談社ブルーバックス、2017年4月発行)

巨大ブラックホールは、超大質量ブラックホールのこと。ブラックホールにもいろんな種類があるって、『ブラックホールをのぞいてみたら』で初めて知ったのだが、そう言う意味では超大質量ブラックホールに特化したテーマでこんな本ができるということ自体、研究の進歩が激しいことを示しているとも言える。

巨大ブラックホールは,銀河の中心に潜んでいるらしいが、そもそも銀河が核をもって回転しているということでその核にあたりそうだけど、銀河とブラックホールの関係も良く分からならしい。

巨大ブラックホールは、ブラックホール本体、降着円盤、ジェットの3点セットで存在するらしいが、いまのところ本体と降着円盤は、両方とも大変小さいため、まだ直接観測(撮影)されていない。ジェットの方は非常に大きく広がるので撮影されているケースもあるようだ。

天の川銀河の中心にあるらしい巨大ブラックホールはいて座Aスターといい、直接撮影される最初になる可能性がある。いて座Aスターの近くの星は、一定の周期で周囲を公転している。第2位は、おとめ座M87の中核、第3位はM104。

現在、世界の電波望遠鏡をつないで、ブラックホールの影を撮影しようというプロジェクトがある。