『カエサル 上』(エルドリアン・ゴールズワーシー著、白水社、2012年発行)

古代ローマユリウス・カエサルの少年時代からガリア戦初期まで(上巻)。紀元前の話とあって、あまり詳細のことはなく、かなり大雑把ではあるが面白い。

古代ローマの政治は民主的ではあったのかもしれないが、選挙もかなり乱暴な(例えば、買収や暴力はあたりまえ)やり方だったようだ。選挙で選ばれた地位も非常に短く、法律はどんどん後継者によって覆される。

言ってみれば現在の韓国のようなもので、ある時期の代表者は次の代表者によって投獄や追放もあたりまえという。

カエサルは資金を借りて他人に恩を売って地位を高めたようだ。

ガリア戦の話は、ほとんどカエサルの戦記しかないということらしい。戦国時代なみ。