『フォッサマグナ』(藤岡換太觔著、講談社ブルーバックス、2018年8月発行)

いままで、中央構造線フォッサマグナの違いをあまり理解していなかったが、本書でやっと理解した。

フォッサマグナとは、東日本と西日本の間の大地溝帯なのだった。本書はこの大地溝帯がどのように形成されたか。そして長いこと形を保っている理由を名探偵よろしく推論している。面白い本である。

フォッサマグナは日本列島がどのようにできたかも関係するし、また、太平洋プレート、フィリピンプレート、ユーラシアプレートという三つのプレートの集まる場所に日本列島があることもの関係するようだ。

それにしても本書を読むと、日本列島というのは地球科学的には大変な不安定地域ということが良く理解できる。空恐ろしいことだ。