『漢帝国―400年の興亡』(渡邉 義浩著、中公新書、2019年5月25日発行)

前漢後漢から三国の時代までを儒教国家という観点を中心に解説している。儒教は前例をもって判断するようだが、前例となる事柄をまとめる作業が重要らしい。

史記』、『漢書』という二つの史書の観点あるいは狙いの相違とか、名士の成立とか、随所に興味深いエピソードが出てくるが、全体としてはなかなかに難しい話が多く、あまり素人向けではない。