運気という言葉はあまり意識したことがなかったが、要は運が良いか、悪いかとと言ったときの「運」である。運を信じるか、信じないかと正面から問われれば答えに窮するが、自分でも実際によくそう思うことがあるのは、たぶん信じているのだろう。
運を良くするには、心の中からネガティブな要素をなくす、ということが重要なのだと本書にいう。それについては合意する。心の中からネガティブな要素をなくすべきというのが幸せに生きていくための知恵なのだが、なかなか実行できない。実際、もう忘れかけていたのを、本書を読んだおかげで思い出した。
そういう意味で、ときどき本書を手に取って反省するために良い本だ。
本書は天風哲学に似ているところがある。天風と同じで、単に言葉だけではなくどうしたら実践できるかを説いている。