『グローバル・ヒストリーとしての独仏戦争 ビスマルク外交を海から捉えなおす』(飯田 洋介著、NHKブックス、2021年1月25日発行)

ビスマルクは、1862年ナポレオン戦争後の国際秩序「ウィーン体制」でドイツ連邦=国際的君主同盟のプロイセン首相兼外相となる。

1852年12月皇帝ナポレオン三世となる。クリミア戦争の講和を巡りパリ講和会議の主導権、アロー戦争で清朝中国に進出、1858年日本と修好通商条約。

1868年9月スペイン革命で女王イサベル2世追放。スペイン王継承問題でフランスとドイツ連邦の対立激化。1870年7月19日フランスがプロイセンに宣戦布告し、独仏戦争となる。

海軍力はフランス対プロイセンで8対1(p.63)。本書はフランス海軍によるドイツ連邦商船の拿捕など略奪行為に対するビスマルクの対応策を分析している。

なお、明治政府は1870年(明治3年)8月24日局外中立宣言を布告。