『リーマンの牢獄』(斎藤 栄功著、講談社、2024年5月16日発行)

山一証券自主廃業、破綻の原因となった営業特金契約営業、三塚博関連口座の運用の話から始まる。

新井将敬衆院議員の秘書募集、都民信組での金融商品の運用、メリルリンチ転職(3年半在職)を経て、診療報酬債権の流動化スキームのアイデアを得る。2002年三田証券に入社、取締役企画室長として事業化に取り組む。

2003年第一号は仕組み債として証券化、平和向けに私募債として発行。

三田証券の社内ベンチャーとして(株)アスクレピオスを設立。

丸紅の保証付き案件。丸紅メディカルビジネスユニットの嘱託社員山中譲。第一号は医療機器販売代金のファクタリング案件。この繰り返し。ゴールドマン・サックス、リーマンに続く。リーマンから371億円搾取。

LLTバイオと株式交換を前提とした合併。水島裕社長は上皇后の母方のいとこ。東証が3年半の要監視銘柄指定。

2008年3月末グアムに逃亡。

2008年4月4日香港へ。6月11日香港で拘束。6月15日成田へ。6月16日逮捕。

2022年6月29日仮釈放。

長野刑務所の刑務所生活の描写が生々しい。