2024-03-01から1ヶ月間の記事一覧

『暴君誕生』(マット・タイービ著、ダイヤモンド社、2017年12月20日発行)

「礼儀だの正義だのといった堅苦しいルールは無視して、自分の考えを率直に表現する勇気をもとう」というトランプのメッセージに、日頃アメリカの現状に不満を募らせてきた人々の多くが、魅力を感じた。(p.46) 「何でもかんでもファックだ。移民も、移民の…

『南海トラフ地震の真実』(小沢 慧一著、東京新聞、2023年8月31日)

南海トラフ地震の発生確率は、時間予測モデルで計算されている。その考え方は、隆起量に基づく。2013年に30年以内に発生する確率が60%~70%とされた。2018年70%~80%に改定される。 2013年当時の地震調査研究推進本部の海溝型分科会の委員は、科学的に疑義…

『オホーツク核要塞 歴史と衛星画像で読み解くロシアの極東軍事戦略』(小泉 悠著、朝日新書、2024年2月28日発行)

オホーツク海は大陸とカムチャッカ半島とサハリン、千島列島に囲まれた領域。 ソ連時代:ソ連太平洋艦隊と潜水艦部隊(結局何の役にも立たなかった?)が極東に配置されていた。ベトナムのカムラン湾にも1979年頃から配置。空母ミンスク。インド洋にも展開。…

『日本製鉄の転生 巨艦はいかに甦ったか』(上阪 欣史著、日経BP、2024年1月22日発行)

日本製鉄はいま一番熱い、攻めてる会社じゃないだろうか。会社はリーダー次第だが、橋本英二社長こそその典型例だ。 キーワードが多い ・価格は売り手が決める ・論理と数字がすべて ・事上磨錬(王陽明) ・マーケティング営業 ・トラブル減少による経験不…

『わが投資術 市場は誰に微笑むか』(清原 達郎著、KADOKAWA、2024年3月1日発行)

大型株の株価には何が織り込まれているかわからない。 小型割安株は隙だらけなのでチャンスがある。 1998年K1ファンド運用開始。小型株をロングする。小型株は基本割安に放置されている。 ネットキャッシュ=流動資産+投資有価証券×70%ー負債 ネットキャッ…

『入門自然言語処理』(Steven Bird他著、オライリー・ジャパン、2010年11月8日発行)

NLTKは元もとペンシルバニア大学で作成されたPythonによる自然言語処理ライブラリー。 バイグラムは単語のペアである。コロケーションは頻繁に共起するバイグラム:例 red wine。 テキストコーパス 語彙資源:語彙項目(見出し語+品詞+語彙定義などで構成…

『磯田道史と日本史を語ろう 達人たちと語る歴史の秘密』(磯田 道史著、文春新書、2024年1月20日)

日本の歴史の中で一番の革命児・稀有なリーダーは織田信長であるということは専門家の一致する見解のようだ。あと源頼朝の評価が高いのが割と予想外。 本書のリーダー論はなかなか面白い。しかし、幕末の新選組剣客や龍馬暗殺者の議論など、あまり面白いとも…