2018-09-01から1ヶ月間の記事一覧

『カエサル 下』(エルドリアン・ゴールズワーシー著、白水社、2012年発行)

ブリテン島遠征。ガリアを平定してから、ルビコン川を渡るようになったきっかけ、そしてポンペイウスとの戦い。ポンペイウスの死とアフリカでの、クレオパトラとの出会い。イタリアにもどり、さらにアフリカにてポンペイウス派残党との戦い。不利な状況であ…

『カエサル 上』(エルドリアン・ゴールズワーシー著、白水社、2012年発行)

古代ローマのユリウス・カエサルの少年時代からガリア戦初期まで(上巻)。紀元前の話とあって、あまり詳細のことはなく、かなり大雑把ではあるが面白い。古代ローマの政治は民主的ではあったのかもしれないが、選挙もかなり乱暴な(例えば、買収や暴力はあ…

『岡田啓介回顧録』(岡田啓介著、中公文庫、1987年発行)

古本屋で見つけて購入したのだが、読み進めるにつれて面白すぎてやめられず、直ちに読み終える。2.26事件で首相官邸で九死一生を得るところが生々しい。松尾義弟が誤認されなければ、官邸捜索で見つかってしまっただろうし、兵隊に見られても上官に報告され…

『ふたつのアメリカ史[南部人からみた真実のアメリカ]』(ジェームス・M・バーダマン著、東京書籍、2003年発行)

アメリカの歴史を、入植者の集団の違い、地域特性の違いなどから南部、北部に分けて説明する。我々は、アメリカという国を一枚岩の連邦政府として理解しがちだが、実は南部と北部は全く違う特性をもっているということを主張している。南部は、第二次大戦ま…

シンガポール〜バンコク マレー鉄道

http://chiekuro.minibird.jp/2016/09/16/%E3%83%9E%E3%83%AC%E3%83%BC%E9%89%84%E9%81%93%E3%81%AE%E4%BA%88%E7%B4%84%E6%96%B9%E6%B3%95%E3%81%A8%E6%96%99%E9%87%91%EF%BD%9C%E3%83%9E%E3%83%AC%E3%83%BC%E9%89%84%E9%81%93%E3%82%B7%E3%83%B3%E3%82%AC/h…

『ハッブル宇宙望遠鏡が見た宇宙』(野本 晴代、R.ウイリアムズ著、岩波新書、1997年発行)

ハッブル宇宙望遠鏡はNASAの大きな成果の1つといえる。それにしても、打ち上げるまでに掛かった日数(計画遅延)と費用にはびっくり。さらには、レンズの球面収差で画像がぼけてしまい、それを宇宙飛行士のミッションで修理するとは。知らなかったけどすごい…

『イスラーム 書物の歴史』(小杉泰・林佳世子編、名古屋大学出版会、2014年)

書物の歴史というと活版で印刷した本のことを思い浮かべるが、それはアラビアでは歴史的には短いようだ。アラビア文字の世界で印刷が始まったのは、キリスト教の聖書などマイノリティの分野(p.353-358)。ムスリムの支配層による印刷は18世紀、19世紀には官…