2021-01-01から1ヶ月間の記事一覧

『新型コロナからいのちを守れ! 理論疫学者・西浦博の挑戦』(西浦博・聞き手川端裕人、中央公論新社、2020年12月10日発行)

2020年の新型コロナウィルス感染症の第一波での厚生労働省クラスター対策班で活躍した北大の西浦先生の活動体験を聞き語りでまとめた本である。 生々しいというか、細部の活動の話、生々しい話が多すぎて本質が見えにくくなっている気もするが、同時代に起き…

『明智光秀 織田政権の司令塔』(福島 克彦著、中公新書、2020年12月25日発行)

明智光秀の事業について新しく判明した文書などに基づいて丹念に説明している好著。 血なまぐさい戦いのことはあまり具体的に触れていない。むしろ坂本城の構築、京都での代官政務、丹波攻略、丹後・細川藤孝との関係、連歌師、などとの関係など、実務家的な…

『ダークマターの謎に迫る 見えない宇宙の正体』(鈴木 洋一郎著、講談社ブルーバックス、2020年11月20日)

宇宙にある物質とエネルギーで68%がダークエネルギー、27%はダークマターである。ダークマターは直接検出できていない。 結局のところ、ダークマターはあるのは確かとされて、観測の試みがいろいろなされているが、いまだに発見できていないといことのようだ…

『外資系アナリストが本当に使っている ファンダメンタル分析の手法と実例』(松下 敏之・高田裕共著、プチ・レトル株式会社、2017年7月発行)

企業のファンダメンタルを分析する手法についての本。ファンダメンタル分析とは企業の実際の活動を分析し、評価する方法。株価は企業が将来生み出すキャッシュフローを期待して決まるということを前提とする。必然的に長期的な視点となる。但し、長期的に株…