2020-12-01から1ヶ月間の記事一覧

『「第二の不可能」を追え! 理論物理学者、ありえない物質を求めてカムチャッカへ』(ポール・J・スタインハート著、みすず書房、2020年9月1日発行)

200年もの間、多くの人に常識としていた信じられてきた結晶学の原理をやぶる準結晶の理論を発見する。ついで実物の探索、そしてそれがどこでできるか探索するというという果てしない知的冒険の物語である。 正20面体はどの頂点から見ても正五角形が見える。…

『「バカ」の研究』(ジャン=フランソワ・マルミオン編、亜紀書房、2020年7月15日発行)

「バカ」とはなにかを真面目に論じている。 バカと愚かは違うらしい。 フランス人でないとこういう本は作れないような気がする。

『アメリカ経済 成長の終焉 上』(ロバート・ゴードン著、日経BP社、2018年7月24日発行)

1870年から1970年までを「特別の世紀」と名付ける。この間は、電気、交通手段、食料保存、水道、医療、労働環境、住宅などすべての面で生活を変えた。この間の米国の経済成長は、特別なものであり、一度きりであることを主張する。1970年以降の変化は、娯楽…