2019-05-01から1ヶ月間の記事一覧
1990年代から2010年代初頭までの、米国の株式市場が完全に電子化され、急速に変化する過程を取材したドキュメンタリーである。高速トレード(HFT)の勃興による、取引のアルゴリズム戦争化はほとんど信じられないほどである。 動きの速いボットによるフロン…
2007年夏からの金融危機以後、各国の中央銀行は、為替市場への無制限介入、量的緩和、フォワードガイダンスによる期待への働きかけなどの非伝統的金融政策を取り始めた。本書の論点の第1は非伝統的金融政策が効果があったかどうかについてである。文章が入…
株式の企業価値に比べて割り安に評価されている株を買う、バリュー投資の本。株式投資の指南書としては非常に優れていると思う。お勧め。 バリュー投資は、ファンドマネージャの中では少数派p.18 株を買うべき時は安売りになっているときである。人気銘柄を…
この人はリフレ論者であり、金融緩和を為替レート、あるいは為替相場への投資の観点でみているようだ。全体的に相関関係を因果関係と見做す論理展開が多い。例えば、デフレと自殺者に因果関係があると見做している。(p.88) また、出来事を為替レート中心…
「モノやサービスの物価がじわじわと下がる現象を、デフレと呼んでいます。」p.12(※そうなのか? 急激に下がったらデフレではないのか?) 景気と賃金格差の話をしたい。 低所得層は消費性向が高い80%~高所得は低い70%⇒低所得の人達は景気回復への貢献度…
第1章~第3章は4月、ネパールのヒマラヤ登山のベースになるエベレスト街道を巡る3週間の旅の記録。登山ではなく山歩き=トレッキングにあたる。ルクラ空港から入り、パグディン、ナムチェ、プロチェ村など。トレッカーのためのロッジが一杯あり、年間十万人…
失われた20年は日銀が失わせた20年である。 中央銀行の金融政策を論じる。 バブル崩壊で日本経済の風景は一変した。バブル崩壊は株価の暴落から土地価格の低下に繋がる現象。 1991年2月景気のピーク~1993年10月まで32ヶ月下降。 2002年1月から2008年2月まで…
国立情報学研究所のプロジェクト報告である。2011年に開始され、試験問題を解いてスコアを計測し、改善を目指した。5年目で合格率80%判定は私大の80%、国公立大学では5%程度となる。5年目の2016年にこれ以上のスコアを短期間で改善するのは困難としてセン…
CIE Commission Internationale de l’Eclairage 国際照明委員会 CIE L*a*b*表色系 CIE XYZを知覚的に理解し易くするために考案された Lは明度、a軸は+がRed、-がGreen。b軸は+がYellow、-がBlue。 RGB、CMYKは装置に依存するデバイス・デペンデントカラー …
カラー印刷の大部分は平版で行われている。ポスターはすべて平版である。 製版は、原稿+版下+指定紙で開始する。カメラ作業、ネガ、ポジ、校正版、校正刷り。 カメラは網取り=網点で表現する。リスフィルムにコンタクトスクリーンをかけて撮影する。 オフセ…
以前に読んだ記憶がある。ところどころ文章にも写真にも記憶がある。しかし、ブログには纏めていない。 主にグローバル経済、特にアジアとの取引関係を中心とするイギリス経済史とも言える。なかなか面白い視点である。グローバル化は現代的トピックかと思っ…
単色の黄色と混色の黄色がある。単色の黄色はスペクトルで分析された色。それ以上分かれない。混色の黄色は赤と緑を混ぜた結果なので、赤と緑に分離できる。 光に色彩があるのではない。光を感じるのは視細胞。視細胞には桿状細胞と錘状細胞がある。桿状細胞…
リフレ政策とは、デフレによる弊害を解消するため、金融政策によって物価を上昇させる政策である。 第1章 リフレ政策でこんなに変わった を読みはじめ、随分と乱暴な論理展開が多い気がする。学者の論ではなくて、暴力団の論だ。 「先進国のインフレ率は2%…