CIE Commission Internationale de l’Eclairage 国際照明委員会
CIE L*a*b*表色系
CIE XYZを知覚的に理解し易くするために考案された
Lは明度、a軸は+がRed、-がGreen。b軸は+がYellow、-がBlue。
RGB、CMYKは装置に依存するデバイス・デペンデントカラー
デバイス・インディペンデント・カラーにはXYZ表色系とCIE L*a*b*表色系が使われる。
カラーマネジメントとは、異なる色再現をもつデバイスの色を合わせる技術。ICCカラープロファイルによってデバイスの色再現範囲を示し、一貫した色基準で管理する。
印刷の標準化のため、JapanColor2001が提案された。JapanColor2011は印刷産業機械工業会+日本印刷学会がオフセット印刷用に作成。
また、雑誌広告基準カラーJMPAカラーは日本雑誌協会が制定した。
◎CMMの要素
1.入力用ICCプロファイルと出力用ICCプロファイルが必要。
ICCプロファイルのファイル形式はInternational Color Consortiumが規格化している。
2.色変換ソフト(CMM):MacのColorSync、WindowsのICM2.0、アドビはACE、RIPにも独自CMMが使われることがある。
指定したCMYKに対して、ターゲットプロファイルのテーブルからL*a*b*値を計算する。デバイスプロファイルのテーブルからL*a*b*値に該当するCMYKを計算する。
3.測定器とプロファイル作成ソフト
◎ICCプロファイル
アドビの「JapanColor2001Coated」:
日本のコート紙のオフセット印刷用CMYK、インキ総使用量350%でマスキング設定、墨版生成が利用しやすい条件。RGBからCMYK変換に使う。
sRGB:
マイクロソフトとHPがRGB用に作成した。デジタルカメラはsRGBで撮影するものが多い。
AdobeRGB:
sRGBより広い色域であり、一眼レフのデジカメで採用されている。CMYKをほぼカバーし、DTP用として一般的。
◎高付加価値印刷
7色印刷:HiFiカラー(RGBを追加)
6色印刷
特色印刷
高精細印刷:スクリーン線数300線以上
高輝度印刷:蛍光インキを使用する
UV印刷:紫外線照射で瞬時に硬化するUVインクを使う
箔押し:箔を熱と圧力で紙に転写する。ホットスタンピング。
感熱印刷:温度によって色が変化する
香料印刷:香りを封じ込めたマイクロカプセルをインキに入れて印刷する
◎印刷インキ
プロセスカラーのインキ:CMYK。CMYKを混合しても完全なグレーにならない。
特色インキ:基準色20~30種類、金、銀、蛍光色など
◎紙
製本の綴じは紙の繊維方向に並行とする
縦目の紙は偶数版は横長、奇数版は縦長。
横目の紙は偶数版は縦長、奇数版は横長。
◎製本
面付けした状態で印刷したとき、折りトンボがある。