2023-10-01から1ヶ月間の記事一覧

『穀物の世界史 小麦をめぐる大国の興亡』(スコット・レイノルズ・ネルソン著、日本経済新聞出版、2023年10月13日発行)

小麦を中心とする穀物の生産地、加工地と消費地を結ぶ輸送方法・輸送路の観点から帝国の興亡を語る。面白い視点で、歴史の新しい見方だ。 二つの中心的な生産地はウクライナとアメリカである。ウクライナは古代からだが、アメリカは1800年頃には小麦粉として…

『イラク水滸伝』(高野 秀行著、文芸春秋、2023年7月30日発行)

チグリス川とユーフラテス川の合流地点はずっと砂漠だと思っていたが、古代から続く湿地帯だった。しかし、最近は上流で水を使うために干上がっていて、今後はどうなるかわからないようだが。 その湿地帯を昔からある、タラーデという木製の船で旅をしようと…

『まちがえる脳』(櫻井 芳雄著、岩波新書、2023年4月20日発行)

ニューロンが信号を発することを発火といい、信号をスパイクという。ニューロン細胞の膜内の電位が、10ミリ秒内に多くのシナプスから入力信号が届くと、瞬間的に上がる。これがスパイクである。物質はナトリウムイオンとカリウムイオン。この脳内の情報伝達…

『科学者はなぜ神を信じるのか コペルニクスからホーキングまで』(三田 一郎著、ブルーバックス、2018年6月29日発行)

ある高校生の「先生は科学者なのに、科学の話のなかで神を持ち出すのは卑怯ではないですか?」という問いかけに答える。 キリスト教の生まれや、いにしえの科学者であったアリストテレスの天動説から始め、15世紀末のコペルニクスの地動説、16世紀末のガリレ…

『大量絶滅はなぜ起きるのか 生命を脅かす地球の異変』(尾上 哲治著、ブルーバックス、2023年9月20日発行)

三畳紀末の生物大量絶滅の研究による大地の変化から生命へのつながりを考える。 T/J境界三畳紀とジュラ紀の境界:2億136万年前。 三畳紀最後のレーティアン(2億180万年前~T/J境界まで)に二段階の絶滅が起きた。その最後の絶滅の研究。沿岸環境では2枚貝モ…

『戦争と財政の世界史 成長の世界システムが終わるとき』(玉木 俊明著、東洋経済新報社、2023年9月26日発行)

ポルトガルは1415年にアフリカ西北端にセウタをヨーロッパ最初の植民地にする。1488年喜望峰を発見などアジア航路を開拓した。南米ではブラジルがポルトガル領となる。 スペインはコロンブスが1492年新世界発見。新世界へ進出し、1521年コルテスのアステカ帝…