『まちがえる脳』(櫻井 芳雄著、岩波新書、2023年4月20日発行)

ニューロンが信号を発することを発火といい、信号をスパイクという。ニューロン細胞の膜内の電位が、10ミリ秒内に多くのシナプスから入力信号が届くと、瞬間的に上がる。これがスパイクである。物質はナトリウムイオンとカリウムイオン。この脳内の情報伝達は確率的方法であって、イチゼロではない。ニューロン集団が同期して発火することで伝わるが、同期させているものは何か? 明確になっていない。

ニューロンの発火を自ら制御できる。サルも人も。これは、プラセボ効果につながる。