『暴君誕生』(マット・タイービ著、ダイヤモンド社、2017年12月20日発行)

「礼儀だの正義だのといった堅苦しいルールは無視して、自分の考えを率直に表現する勇気をもとう」というトランプのメッセージに、日頃アメリカの現状に不満を募らせてきた人々の多くが、魅力を感じた。(p.46)

「何でもかんでもファックだ。移民も、移民の子供のファックだ。それが嫌ならお前もファックだ。」がトランプの唯一のメッセージ。(p.51)

「テレビを唯一の情報源としている今日の有権者の大半は、どんなに複雑な問題でも、必ず番組の枠内で解決されることを期待しているため、ひとつひとつのニュースに長い時間を費やしている余裕がない。」トランプはテレビ狂。

ブッシュの知能レベルの低さ。しかし、ブッシュは操れた。ブッシュに大統領職を8年も務めさせたのはロバにベートーベンのピアノソナタ21番を教えるよりも難しかったはずだ。

若者たちがヒラリーを見限った理由。ヒラリーは何が正しいかではなく、その時々で自分のとって最も特になる選択をしてきたために、何が正しいかがわからなくなっていた。(p.189)

民主党はサンダースの善戦の意味を理解できていなかった。