2016-10-01から1ヶ月間の記事一覧

『世界をつくった6つの革命の物語』(スティーブン・ジョンソン著、大 直子訳、朝日新聞出版、2016年8月)

革命といっても武器を持った戦いではない。ガラス、冷たさ、音、清潔、時間、光という人間の生活にとって基本的な6つの要素に関わる発明の歴史を新しい観点から説明する。着眼点が面白い。発明のためのいろいろな前提条件が揃っていることが必要であり、同…

『問題は英国ではない、EUなのだ』(エマニュエル・トッド、堀茂樹訳、文春新書、2016年9月)

面白い!・グローバリゼーションに行き過ぎ対する国家主義の台頭。ネイションの再建。Brexitは英国のネイション再建の一環。・2030年の世界。米国、ロシアは安定化。欧州、中国は不安定化。ドイツの大量移民受け入れは危険。日本はロシアを相手にせよ。・中…

『「イスラム国」最終戦争』(国枝 昌樹、朝日新聞出版、2016年6月)

2016年2月27日 米ロ主導でシリア政府と反政府軍の間で停戦。但し、ヌスラ戦線、イスラム国のようなテロリストは停戦の対象ではない。2016年4月13日ジュネーブ和平協議の再開の時期あたりまでのこと。イスラム国包囲網が実効をあげてきている、との判断。イス…

『イスラーム国の黒旗のもとに』(サーミー・ムバイヤド、青土社、2016年9月)

シリア人歴史研究家によるイランの内戦の経過とISISイスラーム国の誕生、ISISに参加する外国人、女性達、そして最近のアフリカ、EUなどへのISISの展開について。情報収集と取材による内幕情報はすごい。ISISがいにしえのイスラーム・カリフ制復活を目指して…

『1945年以後 上・下』(タッド・シュルツ、文藝春秋、1991年5月)

上巻を古本屋で見つけて100円で買い、読んでみて面白かった。下巻を読みたいと思ってアマゾンで買った。アマゾンでは無料・郵送料負担のみである。アマゾンで買った古本は、もしかすると20数年前に印刷されたまま一度も読まれなかったものかもしれない。第二…