2023-07-01から1ヶ月間の記事一覧

『柴田勝家 織田軍の「総司令官」』(和田 裕弘著、中公新書、2023年6月25日発行)

柴田勝家といえば、瓶割柴田の異名をとる猛蒋としか記憶がないが、織田軍の中核として、戦いに明け暮れた様子がわかる。 本能寺の変の後は、完全に秀吉にやられてしまったという印象だが、本書は比較的丹念に戦いの足跡を追っている。 やはり一番印象に残る…

『人体最強の臓器 皮膚の不思議』(椛島 健治著、ブルーバックス、2022年12月20日発行)

相当に難しい。 一般人が読むには難しすぎるだろう。 皮膚の老化=加齢による皮膚の老化+光老化 光老化とは紫外線を原因とする皮膚老化 紫外線には波長により、UVA、UVB、UVCの3種類がある。地球上に届くのはUBAとUVBの2種類。最も波長の長いUVAが95%を占…

『本当にわかる株式相場』(土屋 敦子著、日本実業出版社、2017年2月1日発行)

個人投資家向けPTS(Proprietary Trading System)は縮小した。現在は大口投資家向けのダークプールが増えている。 株式注文成立ルールには価格優先原則(成り行き優先)と時間優先原則がある。 株価決定は板寄せとザラ場寄せがある。板寄せは前場開始(寄付…

『琵琶法師 〈異界〉を語る人びと』(兵藤 裕己著、岩波新書、2009年4月21日発行)

ラフカディオ・ハーン(小泉 八雲)の耳なし芳一の話から始まる琵琶法師談。 なかなかついていけない。

『現代経済学の直観的方法』(長沼 伸一郎著、講談社、2020年4月8日発行)

なかなか面白い本だが、まるで平家物語を読んでいるようだ。著者はまるで琵琶法師のように経済学を語る。 鉄道の登場で、戦争は近代兵器による物量の戦いとなる。資本主義社会では金融システムが鉄道に、銀行家や財務マンが鉄道網を掌握する参謀本部にあたる…

『日本銀行 虚像と実像 検証25年緩和』(河浪 武史著、日経BP、日本経済出版発行、2023年6月23日発行)

1998年から2023年3月黒田総裁退任までの25年間の日銀の金融政策の点検。中心は2013年から2023年の黒田大規模緩和。新聞記者の書いた本なので経済理論・分析というよりも人間に関する記録の面が強い。 インフレの方が借金は返しやすい、経済活動への投資はや…