2017-11-01から1ヶ月間の記事一覧

『富士山大爆発のすべて』(島村 英紀著、花伝社、2016年発行)

2007年に導入された噴火警戒レベルは、良くても経験と勘に頼ったもの、経験がなければ感だけに頼ったもの。p.26気象庁以外は、噴火の予知情報を出すことは禁止された。2007年の気象業務法。2007年で第一線の研究者を後に下がらせた。p.30富士山には気象庁の…

『日本の地下で何が起きているのか』(鎌田 浩毅著、岩波科学ライブラリー、2017年発行)

2011年3月11日発生した東日本大震災によって日本の地下に大きなひずみができ、日本の地盤は「大地変動の時代」に入ってしまい、これから数十年に渡って、地震や火山活動が続く。熊本地震は布田川断層帯と日奈久断層帯の横ずれ断層で生まれた。これは豊肥火山…

『チャーチル・ファクター たった一人で歴史と世界を変える力』(ボリス・ジョンソン著、プレジデント社、2016年4月発行)

完全なチャーチル賛歌である。途中まで読んで嫌になって放棄する。本を読むのを途中で放棄するのはめずらしいことだが、どうにもつまらない。

『ロンドン』(小池 滋著、中公新書、1978年発行)

19世紀のロンドンを、ディケンズを中心とする作家の筆によって探訪する。なかなか趣があって面白い。 コベットがロンドンを大きなできものという。都市は、地方の農村から流れてきた人達の集まり。 ディケンズ一家は父親がお金のやりくりに失敗してロンドン…

『江戸の海外情報ネットワーク』(岩下 哲典著、吉川弘文館、2014年第2刷発行)

江戸時代鎖国にかかわらず、日本人の一部には海外情報を収集する人がいた。その窓口としては、長崎、松前藩、薩摩藩・琉球王国、幕府は朝鮮とは国交があった。中でも長崎は中核で、オランダ、中国との貿易が行われていた大きな窓口であった。ペリーの来航は…

『中欧の崩壊』(加藤 雅彦著、中公新書、1983年発行)

ウイーンとベルリンという二つの都市を中心として取り上げて、近代の中欧の歴史を語る。ハプスブルグ家の支配する神聖ローマ帝国−オーストリアの中心都市であったウィーン、プロイセン王国−統一ドイツ−ワイマール共和国−ナチスドイツのベルリンの19世紀〜20…

『新版 地球進化論』(松井 孝典著、岩波現代文庫、2008年10月刊)

神田古本祭りで新しい本なのに100円で購入。読んでみて! 最近読んだ本の中では一番面白かった。地球がどのように進化したか科学としての研究に基づいて解説されている。宇宙ロケットにより、ここ数十年で、月や太陽系を観測できるようになった。そのことによ…

『第三帝国の興亡 5』(ウイリアム・シャイラー著、東京創元社、1961年刊)

いよいよラスト ナチドイツの滅亡の巻である。新秩序の章は、ユダヤ人の虐殺を中心とするナチの暴虐の限りの話で、あまりにもおぞましく、読むに堪えない。一人ではなく、集団でこのような行為がなされるということが恐ろしい。集団がリーダー次第でどうにで…