『暴力とポピュリズムのアメリカ史 ミリシアがもたらす分断』(中野 博文著、岩波新書、2024年1月19日発行)

アメリカという国は、建国前から暴動や戦争が多発している国という印象を受ける。市民による自治あるいは自衛のために基本になっているミリシアという仕組みができたが、ミリシアは連邦政府に対抗する手段としても認められていた。しかし、対外戦争(イギリ…

『検索と発見のためのデザイン』(Peter Morville他著、オライリー・ジャパン、2010年11月26日初版発行)

質問ー検索ーフィルタリングーブラウジング間のモード移行 SERP:検索エンジン結果一覧ページはユーザーインターフェイスの急所を突いている。 ファセット型ナビゲーションには構造化されたメタデータが必要 ファセット検索(ファセットナビゲーション)とは…

『Apache Solr入門』(打田 智子他著、技術評論社、2017年5月10日発行)

LuceneはJavaインターフェイスなのに対して、SolrはJSON over HTTP ドキュメントの重みづけはLucene/Solr V6からOkapi BM25 スキーマは、フィールドとフィールドタイプ(数値、文字列、日付)を指定する。フィールドは非テキスト系とテキスト系に分かれる。…

『在日米軍基地 米軍と国連軍、「2つの顔の80年史」』(川名 晋史著、中公新書、2024年1月25日発行)

在日米軍基地は第2次世界大戦後の連合国による日本占領から現在まで続いている。当初の目的は日本の軍事的無力化であった。1952年4月のサンフランシスコ平和条約で日本は主権を回復したが、その前の1950年6月25日勃発の朝鮮戦争で日本本土の基地を朝鮮戦争出…

『Elastic Stack 実践ガイド』(惣道 哲也著、インプレス、2020年8月11日発行)

Elastic Search は全文検索ソフトとして2010年に登場した。索引検索を行う。 用語 転置インデックスは、単語と単語が出現する文書の組み合わせで作成されるインデックスのこと。 検索ライブラリー:インデクサとサーチャの機能を提供する。Apache Lucene(JA…

『Pythonではじめる情報検索プログラミング』(佐藤 達也著、森北出版、2020年12月18日発行)

単語 文字Nグラムとは、長さNの部分文字列のこと。N=1はユニグラム、N=2はバイグラムという。文字Nグラムの頻度分布でテキスト中の良く使われている部分文字列を調べたり、隣り合う確率の高い文字を調べることができる。 Physonの形態素解析モジュールにはMe…

『上昇 アメリカは再び〈団結〉できるのか』(ロバート・D・パットナム著、創元社、2023年7月30日発行)

1900年から1960年頃までアメリカは個人主義から協調へむかっていたが、そこから現在まで個人主義に向かっている。つまり、現在は、120年前と瓜二つだという。 アメリカ経済の繁栄:一人当たりGDPの持続的成長、アメリカの住宅は拡大、車が急増、乳児死亡率の…

『謎の平安前期 —桓武天皇から『源氏物語』誕生までの200年』(榎村 寛之著、中公新書、2023年12月23日発行)

784年長岡京遷都 794年平安京遷都(桓武天皇) 810年頃賀茂斎王始まる 887年仁和の大地震 905年勅撰和歌集『古今和歌集』の完成 1001年頃『枕草子』 1008年頃『源氏物語』

『ハイパーインフレの悪夢  ドイツ「国家破綻の歴史」は警告する』(アダム・ファーガソン著、新潮社、2011年5月25日発行)

1913年第一次世界大戦前 マルク、シリング、ドル、フラン、リラの交換価値はほぼ同じ。1ポンド20マルク。 1914年~1918年マルクの価値は2分の1となる。ドイツでは1916年まで課税でなく、公債で戦費が調達された。 1918年8月までにその1/2となる。夏の終わり…

債券運用

デュレーションってなんだろう | シグマインベストメントスクール デュレーションとは | PIMCO 債券の金利=ベース金利+信用スプレッド ベース金利の変動:=金利リスク 債券投資の平均回収期間であり、残存期間を超えることはない。 ※ここでいうデュレーショ…

『21世紀の金融政策 大インフレからコロナ危機までの教訓』(ベン・S・パーナンキ著、日本経済新聞出版、2023年10月18日発行)

フィリップス曲線:1958年発表。イギリスの100年の平均賃金の伸び率と失業率から失業率が低いときは賃金の伸びのペースが速い。 現代版フィリップス曲線の3つの主張 ・需要の増加が景気拡大の原動力のとき、賃金と物価の両方のインフレになる。 ・供給ショ…

『疲労とは何か』(近藤 一博著、ブルーバックス、2023年12月20日発行)

疲労には生理的疲労と病的疲労がある。 生理的疲労は、1日休めば回復するような短期的なもの。病的疲労は長く続く。うつ病、慢性疲労症候群、が含まれる。 慢性疲労は病的疲労の代表であり、うつ病も病的疲労。いずれも脳内炎症を起こす。SHITH-1遺伝子が鍵…

『ドキュメント異次元緩和 10年間の全記録』(西野智彦著、岩波新書、2023年12月20日発行)

2012年末の総選挙で2%インフレ目標・無制限金融緩和で安倍の勝利で始まる。白川総裁、黒田総裁、リフレ派政策委員選任、植田総裁と政治の関係、バズーカ、マイナス金利、YCC…と複雑化した金融緩和の過程。 リフレ政策とは、日本のデフレ脱却が必要である、…

『グローバルインフレーションの深層』(河野 龍太郎著、慶応大学出版会、2023年12月15日発行)

2020年第1Q新型コロナウィルスのパンデミック発生。2021年5月ワクチン接種開始(日本)。 2021年から世界的な高インフレ(グローバルインフレーション)となる。当初はコロナ禍によるサプライチェーンの混乱、2022年2月24日開始のウクライナ戦争による資源・…

『奈良時代 律令国家の黄金期と熾烈な権力闘争』(木本 好信著、中公新書、2022年11月25日発行)

奈良時代は天皇の後継者争いの時代だったようだ。 女性天皇が大勢出ているし、皇位継承をめぐる内乱・政変が多かった。 長子の男子が継承するという制度がまだ固まっていなかったのか?

『謎の海洋王国ディルムン メソポタミア文明を支えた交易国家の勃興と崩壊』(安倍 雅史著、中公選書、2022年1月10日発行)

バハレーンの、紀元前5000年から前1700年にわたる古代史の研究成果をまとめた本。ディルムンと呼ばれた時代があった。南メソポタミアとインダスを結ぶ交易の中継点として栄えた。 歴史的には真珠の産地として知られるが、1920年代、30年代に日本の御木本幸吉…

『JUST KEEP BUYING 自動的に富が増え続ける「お金」と「時間」の法則』(ニック・マジューリ著、ダイヤモンド社、2023年6月23日発行)

この本に書かれている投資手法に関する分析は日本市場ではまったく役に立たない、無価値である。この本で読む価値があるのは、なぜ投資するべきか(10章)のみだろう。 あと仮説の提示方法が下手すぎる。典型例は第12章個別株は買うな「たった2時間で1万2千…

金(ゴールド)が語る20世紀―金本位制が揺らいでも – (鯖田 豊之著、中公新書、1999年3月発行)

20世紀初頭から終期まで。金本位制の時代から、金本位制がなくなって変動為替制の時代に至る激動を中央銀行の金保有量、為替レートの変動などの視点でまとめている力作。 1937年3月9日に始まった第一次現送は円安と輸入増加による外貨準備不足のため、金を現…

『危機と決断 前FRB議長ベン・パーナンキ回顧録』(ベン・パーナンキ著、KADOKAWA、2015年12月25日発行)

1913年連邦準備法、1914年連邦準備制度誕生。12か所の半自治的な連邦準備銀行を置く。形式上は民間金融機関でそれぞれは独立。各準備銀行の総括、連邦準備制度の運営は連邦準備制度理事会(FRB)が行う。FRB理事は7名で上院の承認を経て大統領が任命、任期14…

『ケインズ 危機の時代の実践家』(伊藤 宣広著、岩波新書、2023年10月20日発行)

ケインズの経済学発展の経過をまとめた本。経済学は難しい。 あるものの価格が上がる、下がるは実感としては感知できるが、集合的現象になると説明しにくいためか? 特に国際為替が入ると複雑でわからない。 ケインズで一番印象に残っているのは、第一次大戦…

『穀物の世界史 小麦をめぐる大国の興亡』(スコット・レイノルズ・ネルソン著、日本経済新聞出版、2023年10月13日発行)

小麦を中心とする穀物の生産地、加工地と消費地を結ぶ輸送方法・輸送路の観点から帝国の興亡を語る。面白い視点で、歴史の新しい見方だ。 二つの中心的な生産地はウクライナとアメリカである。ウクライナは古代からだが、アメリカは1800年頃には小麦粉として…

『イラク水滸伝』(高野 秀行著、文芸春秋、2023年7月30日発行)

チグリス川とユーフラテス川の合流地点はずっと砂漠だと思っていたが、古代から続く湿地帯だった。しかし、最近は上流で水を使うために干上がっていて、今後はどうなるかわからないようだが。 その湿地帯を昔からある、タラーデという木製の船で旅をしようと…

『まちがえる脳』(櫻井 芳雄著、岩波新書、2023年4月20日発行)

ニューロンが信号を発することを発火といい、信号をスパイクという。ニューロン細胞の膜内の電位が、10ミリ秒内に多くのシナプスから入力信号が届くと、瞬間的に上がる。これがスパイクである。物質はナトリウムイオンとカリウムイオン。この脳内の情報伝達…

『科学者はなぜ神を信じるのか コペルニクスからホーキングまで』(三田 一郎著、ブルーバックス、2018年6月29日発行)

ある高校生の「先生は科学者なのに、科学の話のなかで神を持ち出すのは卑怯ではないですか?」という問いかけに答える。 キリスト教の生まれや、いにしえの科学者であったアリストテレスの天動説から始め、15世紀末のコペルニクスの地動説、16世紀末のガリレ…

『大量絶滅はなぜ起きるのか 生命を脅かす地球の異変』(尾上 哲治著、ブルーバックス、2023年9月20日発行)

三畳紀末の生物大量絶滅の研究による大地の変化から生命へのつながりを考える。 T/J境界三畳紀とジュラ紀の境界:2億136万年前。 三畳紀最後のレーティアン(2億180万年前~T/J境界まで)に二段階の絶滅が起きた。その最後の絶滅の研究。沿岸環境では2枚貝モ…

『戦争と財政の世界史 成長の世界システムが終わるとき』(玉木 俊明著、東洋経済新報社、2023年9月26日発行)

ポルトガルは1415年にアフリカ西北端にセウタをヨーロッパ最初の植民地にする。1488年喜望峰を発見などアジア航路を開拓した。南米ではブラジルがポルトガル領となる。 スペインはコロンブスが1492年新世界発見。新世界へ進出し、1521年コルテスのアステカ帝…

『雇用か賃金か 日本の選択』(首藤 若菜著、筑摩選書、2022年10月25日発行)

前半は、新型コロナウィルス感染症流行により需要が急速に縮小した航空業界の雇用調整について、日本ではANAホールディングス、米国ではユナイテッド航空、アメリカン航空、サウスウェスト航空、英国のブリティッシュエアウェイズ、ドイツのルフトハンザ航空…

『アベノミクスは何を殺したか』(原 真人著、朝日新書、2023年7月30日発行)

13人の論客と整理するアベノミクス。アベノミクスとはなにかの定義もあまりはっきりしていないが、本書の多くの部分は日銀の大規模緩和に関する議論である。 もともと著者が反アベノミクスなので、いろいろな角度からの反対意見を述べる人が多い。しかし、傾…

『足利将軍たちの戦国乱世 応仁の乱後、七代の奮闘』(山田 康弘著、中公新書、2023年8月25日発行)

戦国時代も将軍の利用価値があったという点に着目したのは慧眼。 足利幕府は直轄領が少なく、直轄する軍事力もないため、大名に依存せざるを得なかったという点が、徳川時代とは大きく異なる。徳川は最後は軍事力で勝ち残った政権でもある。それにしても、足…

『封じ込めの地政学 冷戦の戦略構想』(鈴木 健人著、中公選書、2023年3月10日)

アメリカのソ連専門家であり、マーシャル国務長官(トルーマン大統領)が設置した政策企画室の初代室長(1947年5月5日~1949年末まで(?))を務めたジョージ・ケナンの政策を中心に米国の対ソ封じ込め戦略の成立や目的について解説した本である。 第2次大…