『ヤバい統計 政府、政治家、世論はなぜ数字に騙されるのか』(ジョージナ・スタージ著、集英社、2024年1月31日発行)

イギリスの話。

データを重視する発想の源は17世紀から18世紀にかけてヨーロッパで興った啓蒙主義。それまでは世界は神秘的な謎と考えられていた。

ありとあらゆる物事についてデータが存在し、手に入れられると思い込む傾向がある。

英国では居住者に関して一元的に管理された記録がない。2011年の国勢調査で英国の人口が推測より50万人多いということが分かった。

架空の犯罪人リストを英国の裁判官81人に見せて各被告人の保釈を認めるかを判断してもらう実験で、一部の被告人は異なる名前で二度リストに登録されていた。裁判官の大半は、その二人(同じ)の被告人に同じ判断を下せなかった。p.91

コブラ効果とは19世紀末の英国インド総督府が「コブラを捕まえて殺処分すれば報奨金を支払う」と約束したことで、コブラ繁殖というビジネスが誕生してしまったこと。pp.97-98(真実かは確認できない)

いろいろ話題豊富だけど。まとめていうと、大して面白くない。