2024-12-01から1ヶ月間の記事一覧

『金融恐慌1907 米FRB創設の起源とJ・P・モルガン』(ロバート・F・ブルナー、ショーン・D・カー著、東洋経済新報社、2016年8月11日発行)

1791年議会が合衆国銀行設立に同意。期間20年。1809年に認可延長拒否で消え去る。 1816年再び第二合衆国銀行設立。1832年ジャクソン大統領の認可延長拒否で州法銀行に移行。その後廃業。 1861年南北戦争。1863年国法銀行法成立。財務省に国法銀行設立認可と…

『世界争乱2024 揺れる世界をフランスから見る』(広岡裕児著、中央公論新社、2024年4月10日発行)

2022年2月24日ロシアのウクライナ進攻前後のフランス・マクロン大統領の行動。ゼレンスキーの勇気。欧州の過去の戦争では政府は亡命することが多かったが、キーウに留まって徹底抗戦を呼びかけた。 EU正義派はバルト3国と東欧(ハンガリーを除く)、及び北欧…

『西洋の敗北』(エマニュエル・トッド著、文藝春秋、2024年11月10日発行)

前書きより 西洋の敗北とは、宗教面、産業面、道徳面における西洋自身の崩壊のプロセスである。二つの西洋。①アメリカ、イギリス、フランスの三大自由民主主義国。②それにドイツ、日本を加えた経済的近代の西洋、広義の西欧。ドイツ、日本は権威主義的傾向が…

『金利を考える』(翁 邦雄著、ちくま新書、2024年10月10日初版)

いままで読んだ金利についての本の中では一番面白くお薦め。しかし、この本を読むと経済学者というのは実際の社会経済、実社会については子供レベルの知識しかないのではないか?という印象を受けてしまう。 金利は儲ける機会の大きい経済では高くなり、成長…

『「エブリシング・バブル」リスクの深層』(エミン・ユルマス、長濱利廣著、講談社α新書、2024年9月18日発行)

世界の中央銀行が利上げするなか、日銀は金融緩和を続け、最後に利上げする。すると直後に金融危機が起きる。米国経済は日本の6倍以上だが、マネーの供給量は日銀の方がFRBより大きい。(p.19) 米国債の大きな買い手は日本しかいない。中国は買わない。FRB…