『オホーツク核要塞 歴史と衛星画像で読み解くロシアの極東軍事戦略』(小泉 悠著、朝日新書、2024年2月28日発行)

オホーツク海は大陸とカムチャッカ半島とサハリン、千島列島に囲まれた領域。

ソ連時代:ソ連太平洋艦隊と潜水艦部隊(結局何の役にも立たなかった?)が極東に配置されていた。ベトナムカムラン湾にも1979年頃から配置。空母ミンスク。インド洋にも展開。外堀(外洋で米海軍と戦う能力)、内堀(アクセス路の制限、縦深防御、いざというとき逃げ込める)

ソ連崩壊後:1990年代は惨憺たる状態だった。最新鋭潜水艦艦長が極貧で暮らす。

ロシア復活:2000年代後半~2010年は米露が一種のパートナー関係にあった。

2014年ウクライナに対する軍事介入で西側との関係が悪化。

太平洋艦隊の潜水艦部隊は幾らか再強化されたが、陸上兵力・防衛ミサイルなどはウクライナ戦争にだいぶ配転されたようだ。