DITA Open Toolkitパネル:その1「歴史・開発はどのように行なわれているか? を中心に。」

2013年4月のDITA North AmericaのパネルでIBMのRobert Andersonが説明した内容を主催者による録音を元に整理したものです。聞き取り間違いがあるかもしれませんが、責任は筆者にあります。

◆Anderson氏の発言要旨

DITA OTはOASISの完全外部にある独立のオープンソース・プロジェクトである。

IBMがDITAの仕様をOASISに贈与したとき、同じくDITA OTも放棄した。OTはSourceforgeに移され、しばらくの間はIBMの開発者が中心になって開発していた。その後、Jarno Elovirta(サイテック社)と、Deborah Pickettがかなり活動していた。Deborahは会社の管理上の事情で最近は活動していない。現在、JarnoとRobert Andersonが主な担当者である。この2年間の進歩は主にJarnoが週末にプログラムしたものである。ダウンロードはSourceforgeに残っているが、ソース管理は使いやすいGitHubに移している。

ドキュメントは最初のころはとても悪かった。最近改良された。
1年程前からKristen Eberleinがドキュメントを見ている。だいぶ洗練された。

・ToolKitはベンダー経由でエンドユーザに渡ることが多い。
・できるだけ後方互換性を保つようにしている。
・一部の不要なコードや速度低下の原因になるコードは取り除き始めているが、その変更点はリリースノートに記述する。
・ユーザーコミュニティからのリクエストはJarnoがとりいれる。
・月次のテストビルドで人々がチェックできるようにしている。障害の報告などがあったら直す。
・6ヶ月毎のパッケージ・リリースを目標とする。6月、12月。

◆参考

[1]GitHub: DITA Open Toolkit DITA Open Toolkit · GitHub
[2]SourceForge:DITA Open Toolkit DITA Open Toolkit download | SourceForge.net

《注意》
DITA OTはプラグインアーキテクチャになっており、3rdパーティが様々なプラグインを追加できる。アンテナハウスは、独自のPDF用プラグインを開発して公開している。

http://www.antenna.co.jp/AHF/ahf_samples/#pdf5サンプル集 - AH Formatter V6