仕事柄いろいろなプレゼンテーションを頼まれたり、自分で企画します。しかし、実際にプレゼンテーションを行なってみて、「ああ、今日のプレゼンテーションはうまく行ったな。」と思うことはめったにありません。
いつも,何とかしてもう少し上手にプレゼンをしたいものだと思っています。
スティーブ・ジョブス「脅威のプレゼン」が最近人気でこれも買って読んでみましたが、いまひとつぴんときません。そもそも、スティーブ・ジョブスのプレゼンは、彼の個性に追うところが多いので、我々のような凡人には真似すべくもありません。
そうした思いをいつも持っているものとして、この「魔性のプレゼンテーション 〜その作法と美学〜」は一読の価値があると思います。
表題は、かなりデフォルメされていますし、文章の語り口もやや悪魔的ではありますが、本質は非常に真面目な内容です。
プレゼンターとプレゼンを聞く人、著者は、この両者の関係を場の力学からとらえて「SとMの関係」として説明します。Sであるプレゼンターが、Mとしての「感客」をどのように導いて、「あ、わかった!」というエクスタシーに達せさせるかということを述べます。
営業プレゼンの目的は商品をお客さんに訴えて購買行動につなげることであり、営業マンにとっては自らの活動の成否を決定するものです。中小企業の社長にとっては企業の業績を決定するものでもあります。プレゼン術の研鑽は重大課題といえます。
本書はこうした悩みに応えるものであり、ビジネスマン諸兄にはぜひ一読をお勧めします。
◎書籍のデータ
書名:「魔性のプレゼンテーション〜その作法と美学〜」
著者:加藤哲義
形式:EPUB2形式(PDF版も近日発売予定です)
発行:2011年11月18日(初版)
価格:480円(税込み)
ISBN:ISBN978-4-900552-05-0
販売元:アンテナハウス株式会社(CAS電子出版)
購入先:DLマーケット
http://www.dlmarket.jp/product_info.php/products_id/173907