2017-01-21 『ロレンスがいたアラビア 上』(スコット・アンダーソン著、山村宜子訳、白水社、2016年) 世界史 英国のロレンスを主軸に、米国人イェール、米国系ユダヤ人アーロンソン、ドイツのスパイ ブリューガーという4名の欧米人に役回りさせながら、第一次大戦のアラブの反乱の経過を語る。純粋な歴史書ではなく、かといって伝記でもない。半分フィクションのような物語風である。著者はジャーナリストであり、小説家なので、このようなスタイルは向いているのかもしれない。それなりに読ませる本である。