『ロレンスがいたアラビア 上』(スコット・アンダーソン著、山村宜子訳、白水社、2016年)

英国のロレンスを主軸に、米国人イェール、米国系ユダヤ人アーロンソン、ドイツのスパイ ブリューガーという4名の欧米人に役回りさせながら、第一次大戦のアラブの反乱の経過を語る。純粋な歴史書ではなく、かといって伝記でもない。

半分フィクションのような物語風である。

著者はジャーナリストであり、小説家なので、このようなスタイルは向いているのかもしれない。

それなりに読ませる本である。