『道元[曹洞宗]』(百瀬 明治著、淡交社、2015年12月発行)

道元についてはあまり知らなかったが、本書を読んで概略は分かった。

法然親鸞の念仏が他力本願なのに対して、禅が自力で修行する、ということは初めて知った。

この違いは大きい。どっちを志向するかは、人それぞれだろうけれども。

それにしても、道元は、帰国してから直ぐに自分の教えを広める著作を書いているのだが、これは出版の原点の一つじゃないだろうか。

宗教者が自ら著書を書くのは宗教者は学識者でもあった時代ということなんだろうが、かなり現代的な行為のような気がする。