QR決済についての充実した情報があり、ムック形式の利点を発揮している本である。深圳のQR決済を利用した無人店舗、アリババのEC-実店舗連動とAlipay、TencentのWeChatPayなど、中国企業の取材が多い。FinTechやECでも中国に完敗していたことが良く理解できる。
日本では各企業が自分独自の展開しすぎである。中途半端なサービスが乱立しているため利用者にとってはどれかを選ぶ決め手がない。結局、どこもかしこも中途半端な投資しかできないという問題になる。自社はやらないという経営者の決断が必要だろう。
地方のキャッシュレスにQR決済: 大阪府松原市YACYBER store(無人野菜直売所)、キャッシュレスFUKUOKA(実証実験、屋台など)、木更津市アクアコイン、飛騨のさるぼぼコイン、タクシー会社
現金取り扱いコストの圧縮。日本はGDPの3%、15兆円ある。
シェア争い:LinePay、楽天Payなど大手IT事業者が有力という(本当か?)。楽天ペイーぐるなび、NTTドコモとLinePayーJapanTaxi、PayPayは20%還元キャンペーン。
2018年7月2日キャッシュレス推進協議会:QRコード規格統一は本命
https://www.paymentsjapan.or.jp/
かざすだけで決済できるに関わらず、非接触式電子マネーはそれほど普及していない。
CtoCの独自マネー Kyash 利用者間の送金と請求、Visaとの提携
LinePay 銀行口座と現金をコンビニなどでチャージ。2014年と昔からやっている。2017年5月で3000万人のユーザー。QucikPay(JCB、後払い、非接触)と提携(QRではない)。決済手数料0%(2018年8月から3年間)
楽天ペイ 2016年10月からQR決済開始。2017年10月から紙に印刷したQRコードで決済開始。ポイントを支払いに充当する人が多い。
ドコモのd払いは電話料金合算払い(ドコモ払い1500万人)ができる。小売店への決済手数料3%手数料は高い。
メタップスの子会社Pring:銀行口座との直結。0.95%の決済手数料。CAFIS飛ばし。
PayPay ソフトバンクのファンドが投資するインドのPaytmの技術を使用。決済手数料無料。20%還元キャンペーン。営業力が強い。
MelPay メルカリの売上の使い道の拡大尾拡大する。手数料競争とは一線。
OrigamiPay SDKを提供する。
銀行はBankPayを計画。
リアル店舗の無人化:深圳の無人コンビニ、アリババの無人レストラン
新小売り:リアルとECの連携。スーパーのデータ活用
Alipay、WeChatPayは、中国国内手数料1%以下。キャンペーンができるのは、別の事業で収益をあげていることによる。