『パレスチナの歴史』(奈良本英佑著、明石書房、2005年)

三省堂神田店2Fのアウトレット本コーナー、先日行ったところかなり空いている場所がありました。本が売れても補充が間に合っていない様子です。少し前に『パレスチナの歴史』(奈良本英佑著、明石書房、2005年)をここで買いました。定価2800円のところ、1100円に惹かれて。安いと関心度が低くても買いやすくなります。

ところで本書を日曜日に読了。予想外に面白かった。(どちらかと言うと悲惨な歴史に面白かったはちょっと不適切かもしれませんが。)

第一次大戦オスマントルコが崩壊して以後、中東は100年過ぎてますます争いが激しくなっています。パレスチナではイスラエルの支配が広がっていますが、イスラエル(特に強硬派)は、自分たち以外の人間には全く権利を認めていないようだ。武力を背景に土地を奪い取り、パレスチナ人をゲットーに閉じ込めても平気というのは良くないと思う。自分たちだけのことを考えないで他の人のことを思い遣ることが必要だろうが、イスラエルにはそういう考えはかけらもなさそうだ。