2017-08-01から1ヶ月間の記事一覧

『道元[曹洞宗]』(百瀬 明治著、淡交社、2015年12月発行)

道元についてはあまり知らなかったが、本書を読んで概略は分かった。法然や親鸞の念仏が他力本願なのに対して、禅が自力で修行する、ということは初めて知った。この違いは大きい。どっちを志向するかは、人それぞれだろうけれども。それにしても、道元は、…

『フランス史10講』(柴田 三千雄著、岩波新書、2006年5月19日発行)

『ドイツ史10講』、『イギリス史10講』と並ぶ10講シリーズの一つ。フランスという国はなかなか階級間闘争の激しい国だ。三冊のシリーズを通読すると、それぞれのお国柄が比較できて楽しい。近代の政変についてみると、イギリスが、うまく民主主義まで立ち至…

『人工知能の核心』(羽生 善治・NHKスペシャル取材班著、NHK出版新書、2017年3月)

AI

人工知能の開発最前線に関する本としてはできが良い。人工知能について良く思考されたポイントが指摘されており参考になる。アルファ碁が強くなった理由はアルファ碁同士でとてつもない数の対局をこなし、何十万局のデータを短時間で積み重ねたこと。特に誤…