『気候変動で読む地球史 限界地帯の自然と植生から』(水野 一晴著、NHK出版、2016年8月25日発行)

アフリカの砂漠、高山における氷河のカール、などの限界地帯での自然と植生と気候変動に関する本である。

第一章が1億年前の化石林と大陸移動、第二章が1万年前の気候変動、第三章1000年の気候変動、第四章100年の気候変動、第五章10年の気候変動、第六章1日の気候変動、というように時間の尺度を10倍ずつ短くする、という切り口が面白い。

地学のプレートテクトニクスについての説明も分かりやすい。二つの大陸に跨がる植物の類似性の関係からの説明が一番面白かった。

次は、アフリカの東側の地溝帯かな。

もっともかなり遠遠い、難しい植物の名前のオンパレードにはちょっと参る。なかなか面白い本ではあるが、知らない植物の名前が多すぎて売れないんではなかろうか、と心配になる。